2016年8月13日土曜日
ストーリー1 ウルビア村と少年
たまには、村やダンジョンの画像と物語の途中経過をまったりお伝えするだけの展開にしてみようと思います|д゚)
とある世界のとある村。
英雄たちが魔将ニバイバルを討ち取り、魔公ホルグアットを魔界へ遠ざけ、黒紫のパワーストーンを破壊して20年。この村でもそれは言い伝えられていた。
かつての勇者と聖戦士の血筋に加え、新たなる世界への冒険者一行が不死鳥の奇跡の業によってこの地のやってきて800年。人の村や街はいくつもに増え繁栄しつつある。
この世界には、異世界の魔物たちの子孫たちが静かに暮らしていた。亜人も人も互いに自然と魔物たちを尊重し、敬意をもってともに自然の営みの環の中で生きていた。
ウルビア村では、近くにある鉱山から鉄鉱石を採掘し、製錬して鉄をつくる生業をはじめて200年ほどたっただろうか。
その鉄は、東の橋のさきにあるドルネイの町や砂漠の街シャリムトからも買い付けにくるほど質のよいもので、鉱山を守る傭兵を雇ったり、村のアイテム屋や雑貨屋などの発展を担っていた。
そんな村で、冒険好きな少年は日々掛けまわっていた。
髪が銀色で左右の眼の色が違っていたが、おなじ子供たちからは好かれていたし、大人たちからも可愛がられている子であった。
両親も気負いせずに、その子を愛し自然のままで育てた。誰一人、その子の血になにが混ざっているかも知らなかったが、村長とその夫人は奇怪な物事に敏感なたちではあったが、命の育て方を村の誰よりもわかっていたことが他の村人たちのちょっとした教えにもなっていた。
偏見も美しい謎にかえたり、憎しみも土に帰すやり方を熟知していた。だから、ときおり少年にあびせられていた狂言や畏怖の言葉もいまはもうない。少年が、畑にでる魔物たちをしつけるようになにやら身振り手振りでここに来てはいけないとうことを教えていたときは、村の者たちは驚いたが、翌日には畑を荒らす魔物たちはずいぶんと見かけなくなった。
そうした矢先だ。訃報が村に届けられたのは・・・
少年は、そんなことは露知らず、自分の部屋のクローゼットからお古のマントを取り出し、家の台所から果物ナイフを1本こっそり持って、いつもの冒険をはじめるのだった。
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